PAC-3や10式戦車の様な派手な装備品は一切掲載されていません。
TVでもおなじみの入浴支援装備、食事提供する”野外炊具1号”等の装備品も掲載されており興味深いのですが、注目したいのは化学防護車です。
この車両を知ったのは一昨年9月に武山駐屯地の車両展示を見学した時です。
その際、車両の紹介をされていたのが実際に福一に出動された自衛官の方でした。その時お話いただいた世界の軍隊でも唯一装備されているらしい中性子の遮蔽板が本の中で紹介されてます。
この装備を持ってしても正面からの照射以外には有効であったでしょうか。
中性子の前では鉛やタングステンは台風の中の網戸程度だったのではないでしょうか。
改めて原発事故で終わりかけた日本を救っていただいた中央即応集団をはじめとする自衛官の方たちの決意と心意気に敬意と心配な中見送られたご家族の方に感謝する一冊です。