色川武大ファンなのでよくその名で新刊をチェックします。
このたび伊集院さんが
色川さんとの交流を主に自伝的小説を書かれたと知り
即入手しました。
伊集院さんの本を読むのはこれが初めてです。
色川さんは思っていたとおり
実にチャーミングな人だったのですね。
この小説を読んでいて、伊集院さんをはじめとする
周囲の人々のほとんどが
色川さんに即座に惹きつけられていく様子が
リアルに伝わってきました。
二人の丁寧な口調のやりとり
あっさりとした距離感がとてもいい。
それでいて年齢差のある男と男の
互いに通じ合えている感じが
すごく気持ちいい。
伊集院さんのこの小説はおすすめです。
僕は、阿佐田哲也名義の方の小説は
読んだことがないのだけれど
色川武大名義の、特にエッセイや
芸人、映画、ジャズに関しての文章が
大好きです。
やさしくこわい眼をもっている人だなあと思います。
それらは何度読んでも飽きません。
未読の方はぜひ読んでみて下さい。