「くっついた後の話を長く書いたのはこの漫画が初めてで、途方に暮れた記憶があります」
このようにあとがきで語られてますが、もっともっと読みたかったです。
小説雑誌に掲載されていた読みきりの連載で1冊まるまる表題作です。
年上専門だったまひるさん(受)と彼にヒトメボレした年下わんこくん(攻)のお話。
最初の1話でくっつき、以降は全部くっついた後のお話になってます。
今回 眼鏡は出てきませんが「地下鉄の犬」や「夢見る星座」が好きな人ならきっとハマるのではないでしょうか。
表紙に2人のほっこりした関係性といいますか、雰囲気がすごく表れていると思うので
気になる方はジャケ買いして間違いないと思います。
主役はもちろん、両親や上司をはじめとする周辺人物もひとりひとり味があってすごくいいです。
多くのセリフがなくてもそれぞれの人となりや関わり方がちゃんと伝わってくるので素晴しい。
どれも素敵なお話でしたが、中でも描き下ろし【3度目の夏】が秀逸でした。
まひるさんがどういう人なのか、すとんと納得できた気がします。
「ああ、なるほど!」とつい爆笑してしまいました。
雑誌で読んでいた方も、この描き下ろしのために購入されることをオススメします。