「そして誰もいなくなった」
「そして」って、なんやんねんって思った。
「誰もいなくなった」でいいやんって。
何でそしてが付くのか、その前の文章は何なのか。
こんな完成系のミステリは初めてかも。
何一つ誰も疑うことなく、読み終えても、これって犯人いるやんなって感じで、ポカーンとしてた。
エピローグで、やっと孤島に警察の捜査が入り、事件解決に向けて進められるねんけど、この短いエピローグで、最後に残った人は自殺ではなく、殺されたということがわかる。
うわっ、やっぱりちゃんと犯人がいるんや、と思ったら、犯人自ら書いた証拠文書が出てくる。
その内容が、短く端的やのに、めちゃくちゃしっくりきて、驚きよりも茫然。
証拠文書が出てこなかったら、迷宮入りやと思った。