私30代も半ばなのですが、菊池さんを雑誌で見かけて久々にかわいいオシャレをする人が現れたなあとこの数カ月気になっていたところに(もう、菊池さんが出ている雑誌自体、年齢的に対象外なもんで、気がつくの遅かった)この本を出版されるということで購入。ファッションリーダー・アイコンと呼ばれる方々の本とは違うムード漂っております。使っているアイテムは新しかったり組み合わせや全体のバランスも新しかったり、それが私には新鮮だったりするんですけど、ちょっと“なつかしーーい”においがプンプンします。そう、われわれ世代の少女趣味“オリーブ”っぽいというか。ボーダーにパール!とかネ。ある時から日本の若い女の子はめかすことに対して異常に異性を意識した感じになってしまい、また洋服やものに対する消費のサイクルも早く、また作りや意匠もチープでいいや~という風潮になってしまったと思うのですが、菊池さんのファッションにはなーんか“ストーリー”がある。また、自分を取り巻くアイテムへの思い入れにも“ストーリー”が感じられる。ちょっとこだわりもあってストイック。OJIガールなんて呼ばれていますが、そのテイストは“ソリッド乙女”というべきか?敢えて“乙女”という表現使ったのは“かわいいさ”に重きを置いているから。それもちょっとひねくれた万人がかわいいというかはわからない、“私にはかわいい”という気持ちを大切にしているんじゃないかなぁ。だから、ナチュラルだけでもないし、モードすぎでもないし、ちょっと女の子らしいミーハーさもあって、渋好みもあったり、ご自身の複雑さがにじみ出ているようで私服がかわいい。
10歳も年下なのにお洋服の楽しみがわかっていらっしゃる。そして好きなものが似合ってうらやましい。ご自身のイラストもこれがいい味!私が好きだったものへの気持ちがよみがえり、勝手にオシャレしたくなってます。
巻末で仲良しらしい(?)リリーさんと対談までしてます。
これからオシャレに目覚める女子や大人の女性まで好きな方は“かわいい琴線”ビシビシ刺激される、好きな本だと思います。購入して約一週間、一日の終わりの癒しと明日のオシャレのために?お風呂の友で読みまくってます。ちょっとふにゃふにゃになりそうなので、保存用でもう一冊買おうと思ってるぐらい、お気に入り!
そして、菊池さんはかわいいのだ