銀魂にしては、全巻34の途中から始まりこの35巻はまるまる歌舞伎町四天王編で完結という流れになっているかなりの長編ですが、如何せん、個人的には駄作と言うまでは行かないまでも一寸残念な気がしました。
理由は、次郎長に対する悪役イメージがあまり感じられず、平子のキャラクター性もこの所の新キャラ系では登場して、重要な立ち位置にいるのにもかかわらず脆弱な気がしたからです。
作者はこの作品が、長編にもかかわらず映画効果で一番人気と述べておりましたが、自分の中では評価は低い方です。
確かに、お登勢さんの人情味有る人柄、次郎長と平子の親子関係等、良い場面もありましたが、歌舞伎町を守るために出てきた面子が今一、最後で強引に出てきたとしか言えません。(徹子や火消しのタツミ等)
また、そうなってくれば何故江戸の平和を統率する真撰組が全く出て来なかったかも不思議です。(当方、真撰組の熱烈なファンでおありませんが・・・。)
最後の四天王との戦いは、かなり強引な気がしましたのでもう少し練りに練って話を運んで、より長編になっても良いから慎重にプロットを考えてくれた方が良かった気がしました。
ちなみに、シリアス系・長編系の「銀魂」パターンで言うと、銀さんが1度深手を負って、助けられてからの再戦パターンは一寸もうマンネリしてきた感じです。
紅桜編からこのパターン化なり続いてますもんね。
コミックは安いので、別に★5つでも楽しめる感じですが、全巻の中では辛口で★を一つ減らさせて頂きました。