証言を読んでいるうちに涙がじわっとあふれてきました。自殺で死んだ人や「こんな体だから助けないで」と言われて死んだ人、死んだお母さんが生まれ変わっても会いたくないといった息子さん、たくさんの証言者の方たちが自分を少しも飾らないでたんたんと事実を語っています。自分の気持ちに正直に、自分を良く見せようとはしてないです。死んで生まれ変わるというものすごい経験をしてるのに、まるで一つの通過点のように語っています。前世でいじめられた人も、半身不随で助けないでと言われ亡くなった人も、前世の家族に対しては複雑な気持ちがすごくあると思います。逆に前世の息子から会いたくない・・と言われたお母さんの気持ち、亡くなったお母さんとは全く別人のような女性を目の当たりにした息子さんの気持ちにも胸がいっぱいになります。そんな気持ちをそのまま語っています。自分では死ぬことも生まれ変わることもどうしようもない・・というのがとても深くあるのではないかと思います。相手を責めたり、前世や今世に恨みや不平不満を言って否定する人もいないし、自分の感情を隠すこともしてないです。死ぬことも生まれ変わることも自分ではどうしようもないと言うのはものすごくショックです。それは生死に特別な何か(意味)を期待してる自分がいるからです。そんな自分に語りかけてくるような証言には涙があふれて胸がいっぱいになります。証言者たちは、インタビューする森田さんをまるごと信頼してるし、時空(運命)をまるごと信頼してると思います。生まれ変わりのシステムは自分ではどうしようもないけれど「生まれ変わりのシステムはほとんど「縁」で形成されているのではないでしょうか?」と問う言葉にとても感動しました。同時にたくさんの証言者が「生まれ変わって嬉しい」という言葉にも心から感動しています。そこには著者の森田さんの問い(時空のシステムはどうなってるのか?私が私として存在するのはなぜか?)があるんだって思います。証言そのままをすべて収録して、著者自身もそのひとりとして、読者の私と同じ目線で問い続けています。1巻2巻3巻、どれから読んでも、そのすべてに共通するのは著者の深い問いと証言者の飾らない証言です。縁あってこの本を読むことができて本当に嬉しいし、縁あるたくさんの人たちに読んで欲しいって思います。