病気に関しての本なので、一般的なペットバード本とは異なり、癒される画像は全く載っていません。
正直、できることなら目をそらしたい画像が殆どですが、専門知識を持たない飼育者が症状を理解するためには文章だけよりも画像があった方がわかりやすいですし、いざという時にはとても役立ちます。
小鳥と長く暮らしている私にとって、獣医さんの存在は不可欠ですが、通院のたびに思うのは、メジャーな鳥種の方が処置がしやすいということ。
例えば、同じ小鳥とはいえ、インコとフィンチでは症状の出方が異なり、セキセイインコの場合は症例がたくさんあるので、ぱっと見ただけで判断できることも多く、この症状にはこの薬が効くというのがありますが、我が家の愛鳥カナリアの場合、飼っている人が少なければ症例も僅かなので、都度手探りの治療を続けるしかないのが現状です。
鳥種が何であれ、一番いいのは病気にさせない環境を作ること。
人間には全く影響がなくても、鳥には悪影響を及ぼすものが身の周りに多く存在し、それらについても記載があるというのはとても助かります。
飼育本を複数買うよりも、この本を1冊持っている方が役立つと考えるのは私だけではないと思います。