ジェームズ・キャメロン流、人類への警告映画。アビスに似てます!!
昨年暮れのロードショーを逃し、DVD購入したが忙しくて見れず、
やっとこの作品、観ることが出来ました。2D盤ですね。
ホームシアター用プロジェクター大画面で観ましたので、迫力ありました。
まず感想は、ジェームズ・キャメロン監督、またまたやってくれました~!!
ってところです。
いかにもCGな世界が広がりますが、その美しさといったら、
今まで見たことのない素晴らしい映像です。
最初は、アニメーションと実写との合成って感じに違和感ありましたが、
しだいに慣れてきて、引き込まれましたよ。
確かに、ディズニー風であり、宮崎駿アニメ風であり、
「風の谷のナウシカ」や「ブレイブハート」を連想してしまいます。
また、監督の過去作品へのオマージュがあちこちにちりばめられ、
監督の映画愛を感じることも出来ました。
ボクが一番感じたのは、監督の名作アビスに似てるなぁということ。
パンドラの原始的風景が、アビスの深海世界にリンクしてしまいました。
メッセージも似ていると思います。
アビスでは、未知の世界「深海」に生きる高度な生命体からの
人類への警告が描かれ、他国侵略の愚かさを訴えていました。
アバターでは、これから人類が進もうとする宇宙開発への警鐘が響きます。
人類は、繰り返す他国侵略、原住民弾圧に飽きたらず、宇宙に進出し、
他の惑星の資源開発と銘打って、惑星侵略行為をしてしまうのでは。
宇宙を開発するということは、他の星の生命体を侵略することに繋がらないか。
地球人は、どこまで愚かな道を進むのか。
そうなる前に、今一度、宇宙進出のしていいこととしてはいけないことを、
確認しておかなければならないということなのでしょうね。
監督の作品中、人類へのメッセージ性をより具現化した傑作と言えるでしょう。
タイタニックのような泣ける作品ではありませんが、
映像美に引き込まれ、あっという間の3時間が過ぎ去るおもしろさです。
また、子どもからお年よりまで、全ての世代(人類)にわかりやすい作品です。
最後に、ボクが一番気に入ったオマージュシーンは、
エイリアン2のバスクエス上等兵に似たジャイロ操縦士が、
スター・ウォーズ4のハン・ソロ風に助けに来る場面です。
ジャイロと顔面に装飾したナヴィ・カラーがツボでした!!