新聞連載を手直しして纏め直した部分が多いので、星は1つ減らしておきます。彼女については色々過激な印象や意見もありますが、メディア操作という物を彼女自身もよく分かった上で、彼女なりの闘い続けた10年であったと思います。思ったよりも文字で読むと、横審を離れた(10年の任期を終えた)彼女はとても冷静であり、自分が思い込んでいたよりも分別があるなと思います。(もちろん主観はついて回ります。)戦いを終えた彼女への一問一答はとても落ち着いていて冷静に読めます。相撲を限りなく愛している、そして、彼女がこの本を出した時、予言めいた事を言った通り、膿が今色々と出ていると思います。協会と横審の間の温度差と変化はいくらでもメディアが操作できるのだなと感じます。またそれを、疑いもせず丸飲みする読者等も(彼女の意見に対しても良い面も悪い面も)自分自身はどう感じるかという事を、大切にしてみるといいかなと考えされられる本でした。