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レビュー一覧

  • star-ratingstar-ratingstar-ratingstar-ratingstar-rating5
    2009/11/25
    こういちろう1960さん
    男性
    70代以上
    精神医療や心理療法を越えた問題提起
    この本の著者、鎌田實氏は、救急医療の現場に始まり、がん病棟、救急医療、小児科をはじめとするさまざまな現場で、医師と患者の間のコミュニケーション不全がどれだけ大きな問題を引き起こしているかに現実に関与し続けて来られたお医者様である。 がん患者ご本人やそのご家族の実に30-40%近くがうつ状態、ないし、本格的なうつ病に陥っていることを著者は指摘する。 がん医療に力を入れているといわれる病院、ホスピスなどですら、医者の不用意な言葉が単に患者さんを傷つけるのみならず、両者のディスコミュニケーションが、症状の変化に気づくタイミングを逸してしまうことになり、早過ぎる死に至らしめていることが疑念されるケースすら稀れではないらしい。 その一方、万策を尽くしても患者を救い得なかった医者に対して、患者が感謝の言葉を捧げるような関係性が成立している場合も確かにあるのである。 こうした状況が生じたひとつの背景には、医師不足の問題に加え、小泉政権が推し進めた社会保障費の抑制の中で、医師に限らずコメディカルなスタッフ全体が疲弊し、患者さんに丁寧な応対をする余裕を喪失させたことも大きいと著者は論じる。 「インフォームド・コンセント」の重要性は、歯科医すら含む形で医療全体に浸透してきたはずではないかといわれるかもしれない。だが、インフォームド・コンセントの広まりを支えて来たのは、リアリスティックにいえば、医療訴訟に対する医療側の自己防衛という側面がある。 いわゆるクレイマーやモンスターペイシェント(ペアレント、ファミリー)の問題については、鎌田氏は、 「医療現場を萎縮させ、今日の医療機器を招く一因になっていることもたしかだ。いまだにモンスターペイシェントはいることはいるが、潮の目が変わったように思う」(p.36) と書いておられる。 すでに日本人の死亡率第1位になったがん医療、そして高齢化社会で更に必要際が高まるであろう終末期医療の現場が、現実にはこれほどまでにコミュニケーション上の課題山積であることのついては、次々と登場する実例を読んでいると呆然とした思いに駆られる。 この本は、「精神科医療」についての本でも「カウンセリング」についての本でもない。しかし、底に流れるマインドは、お医者様やカウンセラーに限らず、すべての援助的専門家が自分の「現場」を振り返る上で、直面するしかない課題に気づかせてくれそうだ。
    実用品・普段使い|自分用|はじめて
    注文日:2009/11/13
    13人
    が参考になったと回答
  • star-ratingstar-ratingstar-ratingstar-ratingstar-rating5
    2010/07/27
    なべさん2319さん
    男性
    60代
    諏訪中央病院
    NHKの講演会の放送で先生を知りこの本を買いました。 医師の言葉遣い次第で患者が精神的に不快になったり、逆に感謝するようになると実際の手紙やメールを使い説いています。 先生のようなお医者さんが何人かいたら日本の地域医療はもっと良いものになるのではと思います。
    趣味|自分用|はじめて
    注文日:2009/12/12
    1人
    が参考になったと回答
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