Jリーグクラブのサポーターなら必ず観る【J'GOAL】
Jリーグ公式ホームページとは違い、Jリーグ公認ファンサイトという位置付けにある。運営はJリーグメディアプロモーションであり同じ“Jリーグ”を冠していても全く別会社、実はJリーグとは決して仲が良い(?)訳ではないそうだ。
過去のレビューを見ると、「自画自賛過ぎる」とか「会社のQC活動のレポートみたい」とか、本書の背景を正しく認識していなコメントが記載されていましたが、QC活動レポートとはそれこそ品質が違います。
ではその背景とは?
Jリーグは2007年から掲げている年間の総入場者数を2010年までに1,100万人にしようという「イレブンミリオンプロジェクト」の一環であり、原点は「スタジアム」にあり、サブタイトルにある~月間3億PV(ページビュー)への軌跡をたどる~としているものの、本来の目的は「スタジアム」へ足を運ぶことが如何に素晴らしいものか?という情報発信を【J'sGOAL】ファンサイトで行い、観客動員数を如何に増やしていくか?というのがコンセプトである。
従がって決して自画自賛もしてないし、会社のQC活動レポートでもない。
何故Jリーグ公式ホームページがあるのに、お金と手間をかけて、それとは別にJリーグ公認ファンサイトがあるのか?
これにはJリーグ側の将来的な展望と戦略に基づいていたことを知り驚く。
Jリーグ公式サイトは、Jリーグのブランド価値を高める「ブランディングサイト」
一方、J's GOALはJリーグのマーケットを広げていく「マーケティングサイト」として定義したこと。
つまりこのようなすみわけでJ's GOALは自由度が高く、様々なチャレンジができ、公式HPでは立場上不可能なことにチャレンジできるのがこのサイトの強みということになる。
つまりサポーターとのインターラクティヴなコミュニケーションが取れ、実際にスタジアムグルメなどの画像を投稿するコーナーなどもある。ただし、ファンサイトゆえ、画像の取り扱いが一番の悩みの種らしい。特にJリーグの写真は別会社であるJリーグフォトによって厳格、厳重に取り扱われていてその適用基準においては殆ど“黒”に近いらしい(笑)各方面から刺されると、まあそこは「グルメ」でしょ?ってな感じで編集部が只ならぬ覚悟で“グレー”にしているらしい。
最後に、本書の原稿執筆料等は障碍者サッカー団体に寄付しているそうです。社会貢献活動の一助となる姿勢は称賛に値します。