あなたは今何歳だろうか。そしてどこでこの文章を読んでいるだろうか。僕は23歳で、東京に住んでいる。僕とあなたの生きてきた『時代』というのは、たしかに違うものだろう。僕には僕の世代の流行があったし、あなたにもそうだ。
漫画に限って言えば、新宝島を雑誌で読んだ世代は相当は衝撃を受けただろう。またスラムダンクを連載時に見ていた人は、その試合の展開に毎週息をのんだだろう。
本当の意味で色あせないものは存在する。しかし、それが出た当時は今よりもさらに光り輝いていたに違いない。すばらしいものを、リアルタイムで体験する。これ以上の至福があるだろうか。
あなたも僕も幸運だ。なぜなら日本の漫画会のトップランナーである浦沢直樹の連載作品が読める。それも『現在』連載しているものをだ。
これを読んでモーニングを読むべきだろう。つまりこのコミックスはリアルタイムで『歴史』を感じるための参加チケットなのだ。
いつものように話を広げすぎてなんだかよくわからなくなる前に今、買おう。
さぁチケットを手にとろう。