離婚した現役警官が慰謝料、養育費のために
ギャンブルに手を染めサラ金から金を借りるようになる。
やがてそれらの返済で首が回らなくなり、ついには………。
自閉し、鬱屈し、負へと暴走していく姿は
作り事でもない、今にも通じるリアリティーがあります。
実際にあった警察官の事件をモチーフにしています。
裕也自身が企画しプロデュースするくらいです、
彼のある意味アウトロー的な感性が犯罪者のそれと、
共感する部分があるのではないでしょうか。
つたない台詞回し、ボクトツな彼自身の素の姿が犯人像となって歩き出し、
何の違和感無く堕ちていく様は今観ても圧巻です。
「役者じゃないので演技はできません。」と内田裕也自信も語っていました。
窓ガラスを肘で割るシーンは彼の勢い余っての完全なアドリブです。
なかなか割れず、無理やり割った後、痛がっていますがマジです。
音楽仲間の安岡力也、アン・ルイスやビートたけし、横山やすし、
デビュー間もない小泉今日子がそれぞれ適役でちょこっと出ています。