新刊本を購入するなんて、楽天のポイントが貯まったときくらいしかできないのですが、今回は予想外に貯まっていたので、思い切って大好きな村上春樹さんの「1Q84」の上下巻を一気に購入しました。でも、「それなり」にしか期待していなかったのですが、さすが、国際的な賞を次々と取っていらっしゃる、今、絶好調の村上さんだけあって、予想以上にすばらしい完成度で、今までにない新しい『村上ワールド』を展開してくれちゃってました!
年齢と共に、文体は益々研ぎ澄まされ、現代という複雑な時代の流れを感じさせながらも、自らの世界観と不思議な登場人物?をつむぎだすストーリーとしての面白さ、現実上のどこにもない、それでいてどこかにありそうな、御伽噺にも通ずる、わくわくするような設定と事象、決して忘れない現代社会批判とそれらに対するもう一つの暖かな視線、・・・もう、完全に酩酊状態です!
村上春樹は、現代日本の文学界に於いて、確かにノーベル賞を受ける価値のある作家としてふさわしい方だと思います。いえ、日本というちっぽけな国ではなく、グローバルな感覚で見ても、未曾有の作家といえるのではないでしょうか。春樹さんの小説は、英語で読むと更に面白いので、今回の小説が英語訳で発売されるのを、今から楽しみにしています。
最後に、まだ購入されてないかたがたに一言、『新刊本で購入しても、決して損はない、愛蔵版として後悔させない本です!』