今回は知り合いへの贈呈用に購入しましたので、知り合いの感想を(以下は知り合いの感想です)。1ページ目から目を通してみようとひらいたら物語にひきずりこまれました。手紙でつづる話も初めてで…、エピローグで物語に出てきた人たちがまた登場する。すべて想像しない内容でした(感想おわり)。私の感想はといえば、同氏の『不忠臣蔵』みたく、読後はなんとなく鬱になったというか、スッキリしませんでした。各人の人生の重みのせいなんでしょうか?知り合いも面白いと思ってくれたし、小説に施された仕掛けはやはり見事なので★は5つですが、爽やかな読後感っていうと違います…。あと個人的に本の表紙も好きです。週刊朝日の巻末「ブラックアングル」で有名なイラストレーター・山藤章二さんの手によるものですが、私はこの表紙に惹かれてこの本を手にとりました(面白いと評判も高かったし、井上ひさしさんの小説でまだ未読だったのもありますが)。表紙の素晴らしさも本にとって大切だと思います。宛名になっている題字は井上ひさしさんか山藤章二さんのどちらの字でしょうね?