娘は幼稚園から虐められてきましたが、小学校へ上がってからの 虐めは酷いものでした。 なぜ虐められるのか検討もつかず、悩む日々の中である日、学校 で「教育委員会の先生を招いての教育相談」なるものが行われる と知り、個人的に相談を受けられると言うので申し込みました。 相談を受ける場所は校長室です。てっきり、校長先生も交えての 相談かと思っていたら、校長はさっさと退室し、その先生と私達 夫婦の3人だけになりました。時間はひとり15分。要点をわかり やすく伝えなければと思っていると、こちらが口を挟む余地は全 くなく、その教育委員会の「先生」の「私が、いかに素晴らしい 子育てに成功したか！」を、延々と聞かされました。 それは逆を返せば、「私のように子育てしないからいけないのよ」 と言っているようなものでした。 その後、娘は6歳にして後頭部に500円玉より大きなハゲを作り、 私は胃潰瘍になりました。ハゲの写真も学校に提出するよう言わ れたので出しましたが、何の音沙汰もありません。 こちらの本に書かれている事は、みな覚えのある、凄惨で悲しい 事件ばかりです。それに対する、学校や教育委員会の有様です。 娘がハゲを作った事など、問題にもならないでしょう。 でも、私が心配したのは、娘の心もそうですが、虐める側の心で す。このまま成長したらどうなるのだろう。と、それを正すのが 「教育」であると思ったから、相談したんです。 例の先生や学校側、担任は「本人が強くならないと」の一点張り。 全てを人のせいにするつもりはありませんが、小さな娘のほうに 虐められるほどの原因はわかりません。強いて言えば、2年の時の 担任が言った「幸せなオーラを発しているから」が、1番理解出来 ると共に、納得出来ない理由です。 尾木先生がテレビ番組で有名になられる以前にも、ご著書を読ま せていただいていますが、先生のお言葉は全て同感です。 これから、娘が成長して行く上で、色々な問題に直面した時の、 とても心強い参考になりました。