第三王子ベルカは旅芸人だった母親の身分が低く王宮で冷遇されていた。
分け隔てなく接してくれるのは腹違いの兄二人と剣を教えてくれる傭兵だけ。
そこへ時期国王と期待されていた長兄の死。
偶然知ってしまった暗殺の事実、崖に落ちてしまったベルカ。
元老院の陰謀渦巻く城に残された次兄オルセリート。指名手配されたベルカ。
なんとか命を取り留めたベルカは彼を助けた吟遊詩人エーコと共に再びオルセリートに会うため城を目指す。
剣と魔法のファンタジーとよく言いますが、こちらは魔法のないファンタジーといったところ。
逃亡する者、惑わされる者、抗う者、真実の歌を求める者、認められたい者、亡き人が愛した者、彼らがこれからどうなっていくのか。
1巻目でものすごく引き込まれた感じです。
久しぶりに大当たりの漫画に出会えました。