ただの普通の軍人に過ぎなかったのに、歴史上の英雄として祭り上げられてしまい、劣勢を救ってくれるはずと、すべてが期待の眼差し。100年前の言動がすべて曲解されて名言になってしまっている。目覚めたばかりなのに次から次へと問題山積みで、おまけに100年の間に、思想も倫理も戦術も変化しており、かわいそ過ぎて笑っちゃう。
100年前の戦術で彼が活躍できる舞台も、それなりにちゃんと説得力を与えられているのがいい。
また、ラスト近くで、コテコテのSFガジェットが登場し、これが今後、戦争にどう関わってくるのか期待させられてしまう。
これは続刊が楽しみ。