(1)第二弾としての選択。でも、思想的、論理的という、
高尚な基準によるものではなく、単に文庫本として
安価な作品から、読んでいるだけのこと。
(2)興味のある、上野という女性の考え方が、少しはわか ってきたような気がする。もちろん、女という動物の 人品骨柄は、寝てみなければ本当の所はわからず、
フリルのパンツを穿いているかもしれない上野には、
もうその気がないだろうから、もはやチャンスはない かもしれない。
(3)一言でいえば、彼女の思考方法、すなわち白か黒しか
ない世界では、グレーゾンの考え方は許されず、曖昧 模糊とした応対は、彼女のもっとも嫌いなものだと
推察される。従って、彼女の思考方法のフレームワー クは明快であると共に、その許容範囲は極めて
狭い。このような記述方法は、結果的に読者に嫌悪感 をもたらすか、よ~~~、よく言った!!と溜飲を
下げるかのどちらかであろう。
(4)私事に亘って恐縮であるが、小生の卒業した高校は
東大合格者が毎年5位内に名を連ねる、進学校であっ た。入学した生徒全員が、東大志望の学生であるか ら、元来へそ曲がりで反権威主義の小生は、東大合格 の偏差値でありながら、敢えて他の国立校を志望し た。それなら、なぜ?そのような高校を受験したの か?単に、自宅から歩いて5分の距離に、その高校
があったから。因みに、学校のチャイムが目覚まし
時計代わりであったから、1時間目はだいたい遅刻
であり、これでは大学受験の内申書に書けないと、
母親が担任から文句を言われたそうである。
(5)画一的で官僚主義的な学生の集大成が東大であるとの
上野の記述を読んで、小生の大学選択、人生の読みは 正し方ったと再認識。
あとがきの、<面白かった。自分のやりたいことをや って・・言いたいことを言って・・>と死ねるのが、
人間の幸せな人生であるとは至言であって、それは
まさにわが人生そのものであると。