初めての企業小説。勝手な先入観があって読まなかったジャンルです。
でも一気に読みました。
よく知られた事件を基にされているので、主人公にとって結果は良い方向にいくことが分かっていても、次から次へと出てくる困難にハラハラドキドキ。
そして人物ごとの思いがよく書かれていると思います。
私も一人のサラリーマンです。
大小の違いはあるにせよ、組織の論理はどこの企業でもあり、自分自身に置き換えて考えさせられた作品だった。
個人的には組織人であれば、組織を裏切ることは絶対にダメだと思う。
でも反社会的なことであった場合、組織人として裏切ることなく毅然とした態度で正すことができるだろうか…
コンプライアンスや顧客満足よりも「モラル」の低下が根本かもしれない。
そして同じことが(作品の中にもあるように)学校や家庭にも言えるのかも…