シリーズ第1作です。記憶喪失になったヒロインが高級娼婦であることに疑いはないはずなのに、絶対の確信を持てないまま目の前にいる彼女に惹かれる自分に戸惑うヒーロー、グラント。正義感が強く誠実な彼が、過去はどうであれ今の彼女を守ろうとするうち、愛する気持ちを抑えられなくなっていく、その一途な様子がとてもよかったです。ロス卿とミセス・ドブスンとのやり取りは、なかなか楽しいシーンでした。

この作家が好きで、つい買ってしまいます。１度読むとそう読み返すことはないのですが、この作品は、どうしてそこまでお互いが惹かれるのか、読み直すと面白かった。 この「ボウ・ストリート」シリーズは、この作家の作品中でもお気に入りです。

リサ・クレイパス作品収集中の為、既刊本をまとめて大人買いです。

ボウ・ストリート１作目。先に３作目が出版されているのでああ、あのお堅い人が……とにやりとするシーンも。ヒロインが他の作品に比べてちょっと大人しめかも

ボウストリートシリーズ。「悲しいほどときめいて」で治安判事として登場したグラント・モーガンがまだ捕り手だった頃の話。次作はロス卿が主人公です。