第1巻の表記が「01」なので巻数2桁の長編になるのかもしれません。
まず宇宙暦上での年代ですが、「マインドハープ」が「武器」として出てくるので新銀河連邦時代ですね(マインドハープは少年画報社第37巻『神童』/宇宙暦0995年に初めて出てきます)。
『ブレイン・シュリンカー』(宇宙暦1011年)で「不死者」となったリュウ・ハントとロックは長年行動を共にしてきましたが、「少年キング」以降に描かれた新作の中で執筆された時期が一番早い(1992年~「月刊OUT」)
『聖者の涙』(1348年?)でロックは再び「独り」になっており、「不老不死のリュウ」との関係がどう「精算」されるのかも注目しています。
さて、『凍てついた星座』第1巻、「永遠の命」を求めるマエケナスとその片腕レオノーラ、Eハンターのトップを総動員して「1500年以上は生きている」ロックに賞金をかけます。
『聖者の涙』で超人ロックの賞金は一時無効になっているので宇宙暦0995~1011年の間と思われます。
生死にかかわらず超人ロックを捕らえた者に百万_
「無色のテニアン」「アイダ姉妹」「月光のオリス」「禍つ音・カルベル」「絞殺者パエトン」
一流どころが集います。
ハンター達がロックを追う過程で「光の剣」「エネルギー吸収ホール」「マトリクス移し替え」等、ロックの持つ能力の再確認もされてます。
「マトリクス」なんてキアヌ・リーヴス主演の映画でようやく浸透したような用語ですが聖先生は1980年代に既に漫画の中で「マトリクス」描いてるんですよね。
副題の「凍てついた星座」の意味はまだ不明ですが、
人工子宮で創られた四つ子「アイダ四姉妹_ウルスラ・ティーナ・マヤ・アイリスによって捕らえられた鏡の中のロックを見てのレオノーラの台詞
「覚えてるか? 私のこと
覚えているはずがないか…
30年も昔の話だからな」
がキーのような気がします。
カルベルの手を引かない理由が「借金」って笑った(笑)
パエトンとカルベルってなんか仲良しっぽくて微笑ましいですね。
「超人ロックと仲良くなってこい」と命令された連邦軍のウィル・カイアムも出てきます。
巻末の「電脳かば外伝」で
超人ロックメヌエット
を回想して「帝国編なのになんで自分が出てこないんだ!?」とカル・ダームIV世が怒ってます(笑)
『メヌエット』は女帝トレスのエピソードの補足です。