ピアノ曲「乙女の祈り」の作曲者テクラ・バダジェフスカさんのピアノ作品集です。
◆「乙女の祈り」はテクラ・バダジェフスカさんが17~18歳のころに作曲したものとか。
発表された当時 ポーランド国内ではあまり評価されず、数年後にパリでの評価が高まると一気に有名な曲となったそうです。
テクラ・バダジェフスカさんは30篇以上のピアノ小品を残したようですが、生涯に関する資料も含め、第二次世界大戦中に焼失してしまったそうです。
◆日本の音楽プロデューサーのかたが、奥様と一緒に楽譜を探し、史上初めて音にした作品集が、このアルバムだそうです。
◆ピアノを弾いておられるのは、ロシアの若きピアニスト ユリヤ・チャプリーナさん。
若いテクラ・バダジェフスカさんが作曲した作品を、同じく若い感性で解釈なされてユリヤ・チャプリーナさんが弾いておられます。
◆「乙女の祈り」の返し曲とされている「かなえられた祈り」
アルバムの最後に収録されています。
私はこのアルバムの中で、一番こころに残りました。
◆この曲は暗い旋律から始まり、次第に美しい旋律になり 後半は「乙女の祈り」の旋律も入ってきます。何とも美しいのです。
テクラ・バダジェフスカさんの残した楽譜の最後の和音に「estinto」という指示があります。(YouTubeで確認できます)
意味深長な指示に、色々と解釈のできる曲だと思います。