相変わらずの長野ワールド炸裂なのに、主人公は青年だし、女性がたくさん出てくるのよ(驚)
救済院育ちの青年リュスは、その生い立ちから、勤勉で実直、質素で控えめな性格をしている。
そんな青年を振り回す人々は一体彼に何を求めているのだろうか??
そんな彼の性格を垣間見ることのできる会話。
「あなたは平気なの?私が部屋の中を物色するかもしれないのに。」
「値打ちのあるものなんて、ありませんから。」
「のぞかれて困る物はないの?」
「悪意がなければ。」
「信じてるのね。」
「……はい。」
そんな正直者の青年リュスと一緒に歩いたミロナの町並みは、赤と黒と湯気に覆われていたワ。