科学的観点以外にも社会的な観点を織り交ぜながら書かれており,一般の人では,なかなか知ることの出来ない側面を知ることができる。そういう意味では大変ためになる本であると思う。ただ,論理的とは思えない文章も多く,抵抗を感じる人も多いのでは?ただ,あくまでも一般書であるため,このような文体の方が受け入れて貰えやすいのかもしれない。
最後のほうで,日本人の心の問題にも触れていましたが,大変中途半端に感じた。人間の倫理観と環境問題は密接に関わるため,この程度の議論しかしないのなら,もう少し練ってから次の本にでも書いて欲しい。