ヤクザというと、怖いイメージがあります。確かに暴力という後ろ盾を持ちながら活動しているという意味では怖い存在かもしれません。でも、この本を読むと、ヤクザの世界はヤクザの世界でいろいろと厳しいこともあるし、しっかりしているところもあるということがわかります。ヤクザだからということで一般庶民は敬遠するのですが、ことビジネスという意味で言うと、実はヤクザよりもあくどい儲け方をしている人、団体、会社はたくさんあるのではないかという思いになりました。
ちなみに、この著者の溝口敦さんは私は大好きなジャーナリストです。物怖じしないストレートな書きっぷりには頭が下がる思いです。