9.11テロを描いた真実のストーリーです。
飛行機が次々とハイジャックされ混乱する各官制センター、防空指令センター、連邦航空局、混乱したなかで2機が貿易センタービルに激突し、93便でもハイジャックが起き、地上との電話でハイジャックが自爆テロだと知った乗客が立ち上がりテロリストと戦うも飛行機は墜落し彼らの尊い命の犠牲で93便だけがターゲットに到達しませんでした。
本作は1連の流れをリアルに描いています。
93便の乗員乗客は遺族の協力を得てすべて実際の人物を俳優が演じています。中には1名日本人男性もいました。
官制や軍側では、数多くの本人が本人役で出演しています。
93便のハジャックを軍が知ったのが墜落後4分後だったとラスト出てきますが、当時官制関係、軍、連邦航空局がかなり混乱していたことがこのことからも推察されます。
乗員乗客が家族に別れを告げる電話をするシーンがなんとも言えないぐらいつらかったです…機を取り戻しテロ阻止しようとして犠牲になった乗員乗客には本当に哀悼と敬意を表したいです。
遺族の方には、悪いのですが、映画の描き方が非常にスルリに溢れ非常にドキドキハラハラです。
監督は、北アイルランド、デリーで起きた「血の日曜日」事件を描いた「ブラディサンデー」で注目され、大作「ボーンスプレマシー」の監督に抜擢され、成功させ、本作では製作も兼ねる程の監督になりました。
本作は本当に非常に良くできたドキュメントドラマです。
前回劇場鑑賞時にも書きましたが、“自爆テロ”で他宗派の人間を殺すことで神の元に行けるという考えは理解できません、自殺し無実の人を巻き込むことは罪で地獄行きだと筆者は考えます。
同じ9.11を題材にしたオリバー・ストーンの「ワールドトレードセンター」と比べると、本作の方が完成度は格段上です。
音楽はおなじみ、ハンス・ジマー率いる“リモートコントロール”所属のジョン・パウエルで彼独特の打楽器による激しいスコアは封印し、おさえめの打楽器と物悲しい素