さわやかな青春小説。児童文学の部類に入るが、大人が読んでも感動的。

この作品はこの度映画化されたそうで、それに合わせてなのか カバーデザインがこのサイトにある画像と異なる商品が届きました(男の子が飛び込みをしている写真)。 なので、カバーデザインを気にする方はちょっと気をつけたほうがいいです。

なんと言っても、今まで全く興味のなかった飛び込みというスポーツに、ものすごい興味をかきたてられました。ただ飛ぶだけ、それなのに、その1.4秒という時間の中に奥深いドラマがある、この文章力にはうならされます。

すごくおもしろかったです！読後も爽やかさと熱さが続きました。

小学校６年の長女が学校から聞いて帰り即購入、すぐに読んでしまいました。中２の長男が試しに読んだら面白く読んでいます。きっと２人が面白いといっているのでおすすめです。

まず、ダイビングというあまり見る機会のないマイナーな競技スポーツの面白さを知ることが出来る点でも読む価値はありですね。 スポ根マンガを活字に置き換えたような、ちょっと出来すぎのストーリー展開ではあるけれども、まあでも、面白いからいっか！と許せてしまうのは、やっぱり物語の作り方が上手いんでしょうねー。 小説はキャラで読む人にはうってつけです。 オリンピック出場権をかけて競い合う知季、飛沫、要一、３人のまったく違う個性の対比がこの作品の重要なテイストですし、彼らを取り巻くコーチや家族、恋人、仲間たちにもスポットが当てられ、ちょっと彼らの生き様みたなものまで感じられます。 ただ、現実のスポーツはもっとどうしようもない奴らの方が多いし、もっとドロドロしてるのに、やっぱ小説はキレイ事かなーということで星１つ減。