まず、ダイビングというあまり見る機会のないマイナーな競技スポーツの面白さを知ることが出来る点でも読む価値はありですね。
スポ根マンガを活字に置き換えたような、ちょっと出来すぎのストーリー展開ではあるけれども、まあでも、面白いからいっか!と許せてしまうのは、やっぱり物語の作り方が上手いんでしょうねー。
小説はキャラで読む人にはうってつけです。
オリンピック出場権をかけて競い合う知季、飛沫、要一、3人のまったく違う個性の対比がこの作品の重要なテイストですし、彼らを取り巻くコーチや家族、恋人、仲間たちにもスポットが当てられ、ちょっと彼らの生き様みたなものまで感じられます。
ただ、現実のスポーツはもっとどうしようもない奴らの方が多いし、もっとドロドロしてるのに、やっぱ小説はキレイ事かなーということで星1つ減。