量的にも内容的にも、かなり読み応えのある作品だったと思います。「FAL」とか「ガルフストリーム?」「F/A18D」.......といった、いかにもSFっぽい用語はけっこう出てくるものの、内容的にはどちらかというと、オカルトとかファンタジー寄りかなぁ......という印象です。標準的な文庫にしたら2冊分はあろうかという長編大作ですが、時々息抜きのように漫画的な笑いの要素が盛り込まれていたためか、途中までは構えず気楽に読めた感じです。物語のクライマックスは、スピード感もあり息をのむ展開で、一気に読みました。最近、漫画化もされているようなので、機会があればそちらも読んでみたいです。また、個人的に沖縄が好きなので、小説を読みながら沖縄の文化や「うちなーぐち」に触れられるというだけでも結構楽しめました。