藤原正彦さんの本が初めての人向きの一冊。全て読んでいる人にはちょっと文章が粗い感じで、エッセイストとして優れている方なのにそのよさは感じられませんので、おや?と思われた方もいたかもしれないと思います。過去に藤原さんがあちこちで言われていることがまとめて書いてあるので、これをきっかけに過去の本を読むことをお勧めします。数学者なのに国語が何より大事。と言い切った、目からウロコの発言や、情緒を育てよ。と言う背景がわかるいい本がいっぱいあるので、是非読んで欲しい。頭が良くて、優しくて、勇気があって、面白くって、本当に愛すべきお人柄なので、それを知ってもらいたいです。