左右共にあまりにも極端な考えには抵抗があり、この本も第一印象が極右だと思ったんで、しばらく手を付けなかったのだが、さすがにこれだけ注目されると読まないわけにはいかないと思って重い腰を上げてみた。読んでみると思ったほど右に傾っているわけではなかった。この本を読んで一番強く感じたことは、この殺伐とした雰囲気を払拭するためにとにかく私たちは、周りを気にしてばかりいるのではなく、自己として、そして日本人として毅然とした態度を取れるようにならなければならない。とても重要なことにこの本は気付かせてくれる。いろんな考え方を持ちつつも、この国の病理に問題意識を強くしている人は、ぜひ読むべきだ。