農山漁村文化協会はいわゆる天下り団体と言われていたところで、そこと農林水産省の共著ということならばそれだけで批判されることもあるだろう。しかし、内容は大変秀逸。主人公は今の日本にいがちな小学生。実際に自分が子供の頃も同じような感じだったかもしれない。その主人公が農林水産業の厳しい実態を体験して・・・という話だが、こういう教育は子供の健全な育成という観点から当然国がやるべきであって、こういうものを仕分けしたり、廃止することは絶対にやめるべきだ(勿論出版方法のあり方とかそういうのはある)。国が出すテキストとしてほぼ満点が与えられる内容で、「食べること」のありがたみがわかっていないと思われる子供を持つ親はぜひ一読することをお勧めする。もともとは端数調整で買った商品だが、思わぬ良本に巡り合えた