何となく、「ここの所ずっと泣いてない気がする・・・」と思って、ちょっと心がほっこりする様な、素直に涙を流せるような作品を探していて、偶々実施中だった文庫本フェア?みたいなので、こちらの本に出会いました。
新しい本だと思っていたら、2003年刊行ということで、随分と息の長い作品だということを知りビックリしました。
最初は「人生の指南書的な感じかな?」と思いながら読み進めていったのですが、実は全く肩肘張らないで読める、それでいてす~っと心に沁み込んでいくようなエッセイばかりで、読んでいるとすごく素直な気持ちになれる気がしました。
現実はこんなお医者様ばかりではないのがとても残念ですが、こういう深い志を持った人達がこれからも育っていってくれることを願って止みません。
この本を読みながら、自分にも近い将来訪れる「その時」に向けて、自分の身の処し方を考えたり、備えなければならないという気持ちが少し芽生えました。