ある大手企業の30代の社員が、倒産しかかっている子会社の社長となり成長していく過程が描かれた小説です。最初、主人公は、一介のサラリーマンであり、経営者として頼りない感じであったが、いろいろな問題を解決していく中で、経営者として力をつけていく様子がわかります。
経営者としてどのように考えていかなければいけないのかという戦略的な部分と、戦略的な部分だけでは組織的に行き詰ってしまうので、どのような点に注意して人間関係に配慮していかなければいけないのかというところまで実践的に書かれています。
商売のサイクルを学べるだけでなく、経営者としての成長のサイクルが、どのようなものなのか学べる貴重な小説です。実際に起きた話をもとに書かれているので非常に説得力があります。
経営者・経営幹部の方には学びの多い本だと思います。