奇異なペンネームで気になっていた作家。
良かったと言う知人の話で決断。店頭になかったので、ネット注文して一気に読みました。
田中麗奈主演で映画化されているそうだ。
目の見えない少女の部屋に忍び込んで、少年は気配を消して潜んでいる。何のために?彼にはその必要性があり、少女を驚かせないよう節度を持って、しかし無断で潜んでいる。少女は少年の存在に気付く。恐れや不快感というより親密さを感じて、何故、彼がここにいるのか、誰なのか推理し始める少女。
設定だけで読者を惹きつける乙一の非凡さ。読みやすい語り口。怖そうなのに爽やかな読後感。
読んでよかったと思う一冊でした。早速、他の人に薦めましたよ。