乙一さんの作品は理由なく虐げられ､それでも逞しく､しぶとく生き抜き、そのまま救われる事なく普通ではない終わり方をしたり､本人もまた意識せず残虐で読者を呆然とさせていきなり終わり｡という作品もあります｡好みはありますが全作に渡って凡人では組み立て不可能な緻密で先の読めない､最後までハラハラさせる大変優れた構成力で魅了させられます

先が気になり一気に読みました。 静かな暗闇と沈黙の中で過ごしているうちに、それぞれに固く閉ざしていた心が少しずつ変わっていく・・相手のことを考えたさりげない思いやりに真の優しさが感じられ、温かい気持ちになります。 個人的には結末では火曜サスペンス的なモヤッと感が少々ありましたが。 読後に映画も見ましたが、イメージ通りでよかったです。

乙一さんの本は初めて読みました。 言葉を交わすまでの静かな中にも緊張感のある時間が特に良かった。 この本、私は好きですが中学生の娘は途中まで読んでやめてしまいました。 ほかの作品も読んでみたい。

温かい気持ちになれました。ＤＶＤも観てみたいです。