主人公・折木奉太郎(おれきほうたろう)、千反田える、福部里志、伊原摩耶花の古典部四人のキャラクターが魅力的でさくさく読めてしまう。
また学園物というわけでそれぞれの脇役キャラも、そうそうこういう奴おったなあ、とかそういえば学生時代そんなことを考えていたっけとか、懐かしい感じに囚われて読める。夏の暑さ、自転車で千反田える家を目指すあたりがとくに好きです。個人的に。
あとは主人公のお姉ちゃんキャラ強すぎ。めちゃくちゃ気になります。あとあとがきの作者の謎も気になる。この古典部シリーズは他にも「愚者のエンドロール」とかあるけど、どれもたくさん読みたくなる軽快なテンポの作品です。
ストーリー的にはミステリーで折木奉太郎がひょんなことから(実際は作為的?)古典部の氷菓事件を解明する物語なのだが、ちょっぴり切ない学園ミステリーという感じだろうか。