2022年9月8日読了
長中篇。面白かった。
久しぶりにこんなに面白いのを読んだという感じ。俺の好み。
主人公の執事が、旅行に出かけてその道中に昔のこととかを回想する内容。最初は、昔は良かったみたいなのだったけど、段々、本当にこれで良かったのか、みたいな。でも、それが人生だ、みたいな。ありがちな形式の話。
日記形式になっているけど、これが本当の日記だったら、書くのにものすごく時間がかかったやろうなと思った。
生まれながらの執事で、執事とはこうあるべき打みたいなのを持っていて、それでちょっと変わった人みたいになっている。それが、「これで良かったのか」になっている。「執事の品格」と言うような言葉が頻出する。作品中で品格とは何かと問われ、「結局のところ、公衆の面前で衣服を脱ぎ捨てないことに帰着するのではないかと存じます」と答えている。