著者の外国人の目から見た、日本の古き良き姿というものは、 もうほとんど残っていないと思われる。残っていたとしても、村落の高齢化が進み、もうほとんど時間がないであろう。日本人が日常での生活で望まない限り、それらは存続しない。日本人が一番落ち着く場所がそういう山々と田園風景であるだろうに、それを自分たちで消していっていることに、とても危機感を感じ、よりどころの無くなった日本人の行く末に不安を感じた。

アレックスさんの書かれた文書ですが、日本語は洗練され、さすがに賞を取っただけの文書力です。 編集後記には、司馬遼太郎さんが出てきます。 日本人が忘れた日本の原風景。自然と調和した日本の生活。子供のころの記憶としてかすかに残る日本の原風景。もう一度見つめ直す必要があると思います。

アレックス・カーという人が書いています。田舎にも美しさを損なう電柱が立ち並び、パチンコ店ばかりが並ぶ風景になってしまった日本を憂うことが書かれています。もう元にはならないけれど、便利ばかりを追求するあまりに大事なものを捨てているという厳しい批評です。かなり前に書かれた本ですが、最近の日本事情にも当てはまるような気がして随分考えさせられました。

合い方のリクエストで購入。私は読んでません、すみません。