着々と揃えてます。
この漫画、第1巻・第2巻を購入した時から好きでしたが第6巻まで買って更に別の意味でも好きになりました。というかちょっと泣けた…。
初めからしっかり構成を練ってある作品なのは知っていたんですが第4巻辺りまでは少しシリアス(暗い影)のあるコメディ、のような意味で気に入ってましたが第6巻から物語が大きく「動き」出しますね。
新しいキャラがまた登場したんですが、夾の師匠・草摩藉真(かずま)。
藉真を実の父のように慕っている夾。
「今夜アレをはすず」と言う藉真。
それは猫憑きの子が宿命的に背負っている異形の姿_
そのあまりの異臭に吐いてしまう透。
だが彼女はそれを「受け入れて」くれた、自らもいじめられた経験のある透は「同情」や「憐れみ」が逆に夾を傷つける事を分かっているんですね。また透君の素敵な一面を見た気がします。
「俺はちゃんと 一緒に 考えて… 悩んでほしかったんだ」
そんな気持ちをちゃんと理解している透君です。
ここはちょっとホロリとしました。
だが「俺は墓に入っても嫌い続けるよ」と言う由希と夾の間の溝は思っていたより深そうです。
一方由希は兄(綾女)の事を少しずつ理解しようと、綾女の店を透と訪ねます。
お店の従業員である倉前美音が新登場。「無」を恐がるテンチョ(綾女)の為に兄弟二人きりにさせてあげたり。綾女のお店の扱う商品(綾女の趣味)があまり理解を得られない代物なので彼等がお互いを理解する妨げの一因にもなっているような気がして、細かい設定にも色々と意味がありそうで続きが気になります。
私はまだ結末を知らないのですが、草摩家自体が大きな「謎」なので、「相互理解」のようなものがテーマとして根底にあるような素敵なお話なのではないかと思っています。
第1巻第6話で「フルーツバスケット」に「なかま」とルビを振っていますが、全23巻を通して大きなフルーツバスケット(仲間)が完成するのかな、と。
第6巻にはうおちゃん・はなちゃんが出てきませんね。あの二人私は結構好きなんですよ_