大長編ドラえもんの中では「のび太の恐竜」と双璧の作品です。
この作品以降はゲストキャラと既存キャラ(ジャイアン等)のどっち付かずな描き方によって、どちらもおまけ的な存在になって行くのが残念です。
「のび太の恐竜」はピー助や恐竜ハンター、ジャイアン達の個性(キャラ立て)がしっかりとしていて無理なく話と絶妙な絡み方をして素晴らしい。
「宇宙開拓史」もロップルやチャミー、コーヤコーヤ星の人達、ギラーミン他悪党達の個性と話がうまく絡み合っていて甲乙付けがたい。
ただ「宇宙開拓史」はロップル、チャミーとの友情を主軸に描かれているので、「のび太の恐竜」とは違いジャイアン達との絡みが希薄になってしまっているのが少し残念です。
最後に取って付けてように加勢するジャイアン達は大長編では珍しい作品かもしれません。
その後の大長編のようなどっち付かずな描き方よりは図抜けて良いと思いますが。
ゲストキャラが既存キャラを喰ってしまう程の良さがある作品だと言う事です。
大長編のドラえもんファンなら見逃せない作品です。