セルゲイ・コズロフによる児童向け短編集ですが、大人でも十分に楽しめるとても内容の深い本です。この中の一編がユーリー・ノルシュテイン監督のアニメーション作品『霧の中のハリネズミ』の原作になっています。
ロシアの森の中の四季を通じて、その美しさ、素晴らしさ、厳しさを感じながら生活しているハリネズミくんとその友達を生き生きと描いています。
最終話は涙しました。それでも、森に生まれ、森に生き、森に返り、また森に生まれ変わるという考えにはとても共感し、心が安らぎました。
なお、この本の購入にあたっては他のレビュワー様のレビューが大変参考になりました。有り難うございました。