ほぼ実話と知って購入。小説というよりは、実在の人物に感情移入しながら一気に読みました。知る人が読めば「ああ、この人のことだ・・」とすぐわかるようですが、梨園に疎い私には、今暴行事件で世間をにぎわせている、某海○蔵さんの祖父母のいきさつとして、驚きばかりでドキドキしました。時代もあるのでしょうが、主人公の尽くし尽くしたせつなさや、女としてのドロドロとした感情がすごく伝わってきて、小説としてもすばらしい内容であると思います。
この本を執筆するにあたり、作者は丹念に取材されたとのこと。納得します。映画化の話もあったようですが、12代目団○郎さんが反対されたと実しやかにささやかれているようで、実話に近いんだろうなと思いました。
下巻も注文していますが、なかなか届かず待ち焦がれているところです。