時代が昭和の終わりから平成にかけての話であり、私の年齢と被る話だったので、時代を思い出しながら読みました。確かに住宅神話や贅沢に走る時代であり、今よりも物欲も大きい時代だったのでこの物語のようなことが起きていた可能性も感じます。

宮部みゆきの小説が大好きです。時代物をよく読んでいますが、1番読みたかった現代長編で、読み応えがありました。

とても面白かった！終わり方が期待していた形とは違い少し残念。ぜひ、また読み返したい。

700ページにもわたる長編小説。途中で、誰がだれかわからなくなってくるが、宮部さんは、うまく復習させてくれて、混乱を回避することができた。この本の犯人が、殺人を犯してしまう心理がわからなかったり、バックグラウンドが暗かったり本を読み進めることが難しい作品でもあった。 ただ、読んだ人の評価が非常に高い作品でもあるので、一度は手に取って読んでもらいたい作品

母が読んでみたいと言うので購入しました。

90年代初頭の作品です。タイトルの通り、借金にまつわるミステリーですが、カード社会の警笛を鳴らしつつ、誰もが自己破産の可能性を秘めているんだということを改めて感じさせてくれます。宮部さんの作品の中で最も好きです。厚い本ですが一気に読めました。

はじめに出版された当時に読み、ドラマも観て、それを忘れて新聞広告に誘われて購入して読みました。 あらすじは事前にだいたいわかってはいたのですが、あらためて今から当時の社会状況をふりかえり、感慨深いです。 モデルとなった弁護士が今まさに活躍しているのも驚きです。 一気読み、最後はやはり鳥肌がたちました。 社会派ミステリーが好きな人におすすめです。

明らかに犯罪をおかしたと思われる「容疑者」 その姿が、動機が、心情が、心理描写が、全て推測と憶測で その作風にまたも、作者の文章力の技術を思い知る。 そして、ゴールとはどこなのか？ 物語の終盤にページが少なくなるにつれ、焦ってくる どうしてあと何ページでこの長い話を終わらせることが できようか・・。 ゴール地点は、容疑者の、これからの道のりのスタート そんな余韻と想像力を読者に与える作品だった。

宮部みゆきの本領が発揮されている、さすがの一冊です。ラストの一文が、今後の展開に対する余韻を持たせます。長いですが、読み始めたら、一気に読まずにいられません。

『あんじゅう』のあとに読んだので、本当に同じ作者なのかと驚いてしまいます。 宮部さんの重たいほうの作品です。初めのうちは、そんなことは日常的にはないことと思って読んでいましたが、誰でもほんの小さなきっかけで迷い込んでしまいそうな、人間の弱さや自分勝手な思い込みなど、いろいろと考えさせられる作品でした。ただ、容疑者の声も聞いてみたかったようにも思いました。同じような不幸な境遇の女性に近付き、きっといろんな話もしていて、それなのに自分の幸せのために、自分の過去を捨て、その女性になり済まして生きていくために殺害する時、いったいどんな思いだったのかと思います。

ミステリーだけれど経済小説で 気軽に借りられるクレジット、サラ金により家庭崩壊することが 一般の庶民に隣り合わせであるという事実が恐ろしい。

話題の本です。ドキドキです。テレビドラマみたい。これはおもしろかった！結末は読んでのお楽しみだよ。

ごく普通の家族や人間が、幸せの為に建てた住宅のローン破産や、カードローン破産により破滅に追い込まれ、不幸が不幸を生み、殺人を犯してまで他人の戸籍までをもうばってしまうというストーリー展開の中で、現在社会の問題点を描いていて、とても考えさせられました。現在社会は過大広告などで人間の物欲を操作し、自分で購入できる範囲以上のものに手を出し、購入を促す広告はいたるところにあるのに、カードなどの使用方法など制限するものはなにもないという社会の中で、学校などで指導すべきだ。という点にとてもうなずけました。こんなにカード社会であるのに、弱者は守られていない社会にぞっとしました。楽天カードの使いすぎにも注意しましょう！！特にリボ払いはオススメできません。完済がいつになることやら。。。ＦＰを取得してつくづく怖いと思いましたので注意しましょう！！

誰もがTVドラマで知る作品で、なまなかでないネタバレ感があったのですが。 どうして、どうして、読み進むにつれ引き込まれる面白さ。 おすすめの一冊です。

最近の宮部作品から読み始めた人にとっては、ちょっと難しく感じられるかもしれません。クレジットカードの話だからです。カード社会について勉強になりました。 また、時代の流れを感じられました。携帯電話がまだ普及していない時代背景だからです。たしかにあの時代はそうだった、と時代背景も踏まえながら読み進めていくと感慨深いものがあります。 個人的には最後が中途半端で終わってしまったように感じられました。その続きがとても気になります。

後説で直木賞を取ってもおかしくない出来だと書かれていましたが、その通りだと思いました。直木賞作の「理由」も読みましたが、遜色はないと思います。 結末に不満な方が多いと思いますが、作品の出来から言うとベストなタイミングだと思います。あれ以上何を付け加えても蛇足です。 宮部みゆきさんは大変な読書家のようで、冒頭に必ず別の本などの一節が載せてあり、その内容が本文の内容とリンクするところが秀逸だと思います。

宮部さんの作品を初めて読みましたが、分厚い本なのにあっという間に 読んでしまったくらい面白かったです。ずいぶん前に発表された作品 ですが、自己破産やグレーゾーン金利など最近でも問題になっている ことを取り上げていて、全然古さを感じさせません。少しずつ容疑者に 迫っていく過程にドキドキし、彼女が抱える事情に切なくなりました。

ちょうど「ブルーもしくはブルー」の再放送を見た頃だったので「彰子」のイメージがどうしても稲森いずみになってしまいました。 通勤途中に読んでいたのですが、話にぐいぐい引き込まれていき、続きが気になって仕方がありませんでした。 ただ最後が「え～。これからいいところなのにここで終わっちゃうんだ。」とちょっとガッカリでした。 でもおもしろかったので★5つです。

宮部みゆきさんの作品はだいたい読んでいるはずなのですが、読み始めても思い出せない…。新しいものをよんでいるつもりで読みます。宮部さんの作品はなんでこうも先が読みたくなるんだろう？やっぱりすごいです！宮部さん。

主人公の親戚の婚約者が失踪することから物語が始まります。その失踪した原因はクレジットカードが過去の借金により作成できないことから多くの謎が生じます。次から次に物語が進行し続きが気になります。宮部みゆきさんの作品の中でも5本の指に入る名作です。

「今の自分が不幸なのは○○のせいだ」「こうなればきっと幸せになれる」 そんな幻想や錯覚によって、人っていうのは転がり落ちてゆく。。 なんとも、身につまされるところのある話で、ズッシリとした精神的ダメージをくらってしまいました。

宮部みゆきは、やはり読みやすい。いつも面白くてすぐに読み切ってしまう。

一気読みしてしまいました。中盤以降は止められませんでした！ 見たことはありませんが、日本と韓国でドラマ化されているようですね。日本版の犯人は佐々木希だとか。

ストーリー展開が徐々に広がっていき、 とても読みやすい文章構成ですね！

まだ読んでる最中ですが引き込まれます この先が楽しみです

少し汚かったですが凄く欲しい商品だったし配送もとても早く満足です。ありがとうございます。

妹にあげてしまったので、二度目の購入です。 この本は私のお守りで、落ち込んで這い上がれない時に読みます。 なんて言うか、読むとしたたかに強くなれる気がして、 精神的に｢負けてたまるか｣みたいな感じになります。 多分主人公と自分がだぶる部分が多いからだと思いますが。 大好きな作品です。

書評家さんに教えて頂いたので購入してみました。ゆっくり味わいたいと思います

昔々、はまったのですが又読みたくなり購入。 やっぱり宮部ワールドの醍醐味は、 火車・模倣犯・理由でしょう。