20世紀の天才科学者ホーキング博士の案内による、 一般大衆向け 宇宙のガイドブック。
博士の解説は、古代から星を眺めて宇宙に思いを馳せてきた人間の歩みから始まり、相対性理論にも触れ、段々と思いが及ばないマクロ・ミクロの世界,時空についての深みにはまっていきます。 博士が優しく解説してくれるのですが、私には 本の終盤に近付くにつれ 徐々に『馬の耳に念仏』的になって行きました。 ただ、博士がどんなに凄い天才であり、最先端の科学が 世の中の出来事の全てを解き明かす統一理論の探求に努めてきたのは理解できた気がします。
宇宙に始まりや終わりがあるのか? の解についても、今だその確証はないらしい。
『われわれと宇宙が存在しているのはなぜか?』は、博士自身の追い求めていた問であり、創造主の存在を否定しない博士の思いは、凡人の私にも通じるところがあるように思えました。