父の酒の飲み方が怪しくなってきており、さりげなくコレを読ませようと思って購入しました。

らも氏の小説デビュー作。 まだ読んではいませんが、期待を込めて★4つ

中島らもの代表作の一つ。著者自身が重度のアルコール依存症で入院した経験を元にした作品である。お酒を楽しむために飲むのではなく、現実からの脱出装置として使用する人がアルコール依存になるという説明に妙に納得。いわゆる「依存症」状態の人の歪んだ生態を、病院という檻の中から観察する不思議な体験ができる。文体の巧みさは言うに及ばす、登場人物のキャラの立ち方が秀逸。一読の価値あり。