この本のテーマはタイトルが示すとおり、ユニークなアイデアを生み出すために日頃どのようなことを心がけて生活すべきかということを指し示した書籍です。
筆者の体験談をもとに書かれており、非常に実践的な内容となっています。
ポイントは、アイデアの芽はどのようなつまらないことでもメモをしておき、それを寝かせるというところにあります。そして、異質なものと組み合わさることで、使えるアイデアになるというところにあります。
日頃、アイデアを生み出さなくてはいかない仕事に携わっている方にオススメの本です。
読んでいて、おもしろかったところを備忘録代わりに下記に記しておきます。
・スイフトのガリバー旅行記はもともとは、当時の政治状況の風刺であり、時代の流れとともに忘れ去られるはずであったが、童話として時の試練に打ち勝った
・包丁は湯に浸してから乾いた雑巾で拭くとさびない
・思考の整理とは抽象化である
・サラリーマンの思考は第一次的現実に根ざしていることが多い。第一次的現実から生まれる知恵は、既存の枠にはおさまっていない。だから、思考の整理がつかず、社会人の思考が散発的なアイデアに終わりがちなのである。
・学校教育はグライダー型人間を育てるためにある。仕事をしながら、普通の行動をしながら、考えて整理をし、日本人は飛行機型人間になっていかなければいけない。