幼い頃、少年少女文学全集のうちの一冊として、我が家にありました。その時は、『巌窟王』というタイトルで、内容も子供向けに大きく端折って書いていました。
なんか、ひどい目にあった男の人が、好きだった女の人を取り戻すはなしだったような?
そんな程度の記憶しかなかったのですが、読みだしたら止まりませんでした。
全く内容の覚えちがいもあったのですが、なにより、話の展開が飽きさせません。人物のキャラも建っているし、非常によく計算された構成で、次はどうなる?とページをめくる手が止まりませんでした。しかし、この本、子供のころの『巌窟王』とは違って、文庫本で7冊もあります。でも、最後まで読んでみます。きになるのですから、しかたありません。